導入期、幼児期のこどもさんに使用する教材はたくさんありますが、その中で私がソルフェージュを学ぶためにレッスンで使用している教材をご紹介します。この教材「ソルフェージュワークブック」では、将来ピアノを生き生きと演奏するために必要な基本的なところを学べます。
\ソルフェージュ教材/
ピアノを弾く前に、ソルフェージュのレッスンで音楽表現の基礎を学ぼう
ソルフェージュとは?
- 拍感覚
- 拍子感
ソルフェージュとは、「音楽の言葉」。
日本語で会話をするように、
読書をしたり、映画鑑賞をしたりするように、音楽を自分の言葉にして、
聴いたり、演奏したりできたら、どんなに楽しいでしょう。ソルフェージュを学び、音楽の楽しみ方の可能性を拡げましょう!
引用:大阪音楽大学付属音楽院
感じた音楽を、聴く人に伝えるために重要視している点があります。抑揚をつけてきちんとお話するような感覚で、音楽を伝える事を大切にしています。
拍感覚
どちらも似ている言葉なので、区別がつきにくいかもしれません。
簡単に言うと、拍は「ならんだ音」です。
拍感覚を学ぶために、音に合わせて絵を指さします。
どこまで聞こえたのか?、どんな速さで聞こえたのか?、耳を澄まして先生の音を聞いて絵を指さします。途中で4分休符がまじって音が鳴らない箇所があっても、拍を感じて絵を指さします。休符があっても音楽は止まらない事を感じてもらえると思います。
慣れたら、「きらきらぼし」や「ちょうちょ」などのよく知られた音楽でもやってみます。休符では膝を叩いたりしながら、拍を感じて絵を指さします。
他にはやっぱりわらべうたが効果的ですね。あそびながら、拍感覚を体で感じられるようになります。
拍子感
拍子とは、拍に重さと軽さが加わったものが周期的に繰り返されたものです。
拍に比べてなんだか難しくなりました(笑)。
一般的に
- 4拍子は「強・弱・中強・弱」
- 3拍子は「強・弱・弱」です。
コンクールなどで、演奏はじめに呼吸と拍子感が伝わってくる演奏には心が惹きつけられます。拍子感がないと、どこまで、いつまで続くのか分からないダラダラとした演奏に聴こえてしまいます。
ソルフェージュワークブックに書かれている絵を、歌に合わせて指さしたり、強拍だけに色を塗ったりしながら視覚的な刺激と共に身につけられるようになっています。
たかが「ちょうちょ」ではないのです。いきいきとした「ちょうちょ」の演奏は春の風を感じ、心が躍るきもちになります。本来は、音が上に弾むような音楽なのです。違いが分かる演奏ができたら素敵ですね。
この小さな拍子感が繰り返されたものが、所謂大曲ですよね。将来、自分の演奏を、聴いている方に自然で美しい演奏と感じてもらうための要素はいろいろとあると思いますが、この拍子感が最も基本だと思います。「ソルフェージュワークブック」を用いてこれらを学びます。
「ソルフェージュワークブック」の良い点
- 絵が単純で分かりやすい
- 4拍子から3拍子へ無理なく進める
イメージを掻き立てるような可愛らしい絵がカラフルに描かれている教材ではないんですが、大切なことだけがパッと見で理解できるように作られているところがすごくいいです。
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「ソルフェージュワークブック」では、もちろんこれだけでなく、リズムのことや強弱についても学ぶ事ができますが、今回は最も大切だと思う部分、「拍子」について取り上げてみました。おうちの方がピアノをやった経験がなくても、音源がなくても、こどもさんといっしょに歌いながら手軽にレッスンを復習してもらえるようにできていますよ。もちろん大げさに、こどもさんみんなが楽しくなるように歌ってくださいね。
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