2019年2月末に、カワイ音楽教室主催のアンサンブルの発表会がありました。
当教室からもご出演いただき、兄妹連弾、親子連弾、お友達同士の連弾に電子楽器をプラスしたアンサンブルなど、ポピュラーミュージックを中心に個々に好みの選曲で演奏してくださいました。
アンサンブルの選曲
夏の発表会ではクラシックを中心に選曲しています。
特にバロックや古典派の楽曲を一曲は必ず演奏していただくことを念頭に選曲しています。
華やかさに欠ける部分はあるかもしれませんが、しっかり芯のある音で、安定したリズムで弾かないと上手に聴こえないので大変難しいです。
アンサンブルはとにかく楽しく!
アンサンブルの発表会ではのびのびと、楽しく演奏していただくことを重要視しているので、生徒さんや保護者さまが、やってみたい、弾いて欲しいと言って下さる曲を選んでいます。
今年は3組ご出演いただきました。
親子連弾
「いのちの名前」
生徒さんのお母様が、以前私が他の生徒さんといっしょに連弾したのを覚えておられて、この曲をやってみたいとおっしゃっていたのでこれにしました。
伴奏の難易度がやや高いので、電子オルガンをこどものころに習っておられたお母様だからこそ演奏できる曲ですね。
ご自身のパートだけでなく、全体をしっかり聴いて、にごらないようにペダルを踏まないといけないところが難かしさです。
兄妹連弾
「キセキ」
コード進行はやさしいので覚えるのは難しくありませんが、伴奏のリズムがとても細かく、二人で合わせるのが大変でした。
私の知らないところで、ご自宅での練習でだいぶケンカもしたそうです(笑)。
とにかくテンポをおとしてゆっくり練習し、本番直前で聴きやすいテンポに徐々にもどしました。
あんなにケンカしたとのことでしたが、本番直後はおふたりで、ああだこうだと楽しそうに演奏を振り返っていました。
お友達同士で
「小さな世界」
小3の同級生3人と、年長さんの妹さんを含めた4人でアンサンブルをしました。
年長さんの女の子に無理がないように、よく知られた曲を年齢に応じてアレンジしました。
市販の楽譜では読譜の難しいアレンジが多いので、それぞれの生徒さんでも自分で読むことができるように楽譜を作り直し、尚且つステージで、どの生徒さんにも聴かせどころが来るように気をつけてアレンジしました。
練習段階に応じたテンポの音源をそれぞれの生徒さんにお送りして、ご自宅での練習に活用していただきました。
アンサンブルを練習する意味
ソロとは違い、呼吸を合わせ、小さな生徒さんも、大きな生徒さんの演奏の厚みに助けられてドレスアップした演奏をすることができることも魅力ですね。
楽譜の見た目はやさしいですが、メンバーが楽譜のどのあたりの、どのメロディーを演奏しているかを常に把握している必要があります。
どんなに小さな生徒さんでも、拍子を数え、自分の出番に間違えることなく適切に演奏を加えなくてはいけないところがアンサンブルの難しさであり、楽しさです。
周りのみんなの演奏との音量のバランス、拍子感、呼吸を合わせる等勉強になることもたくさんあり、どれもソロの演奏にも活かされていきます。